住まい探しは人生の大きなステップですが、間違った物件を選ぶと悪夢に変わることもあります。特に「事故物件」はその最たる例です。
この記事では「絶対に借りてはいけない物件」を避けるコツと、もし事故物件を借りる場合の注意点を解説します。賃貸の落とし穴を回避し、安全な居住空間を見つけましょう。
絶対に借りてはいけない物件の特徴
絶対に借りてはいけない物件とは、以下のような物件です。
- 賃貸サイトに『心理的瑕疵あり』と記載がある物件
- ゴミ置き場が汚い物件
- 北向きの物件
- 治安が悪い地域の物件
物件を借りる際には、情報収集と自己判断が不可欠です。以下より詳しく見ていきましょう。
賃貸サイトに『心理的瑕疵あり』と記載がある物件
賃貸サイトに「心理的瑕疵あり」と記載がある事故物件は、入居を避けた方が無難です。賃貸サイトにこのような注意点が示されている場合、入居後に悪影響を及ぼすことがあります。
また事故物件を避けるためには、前の入居者が退去した理由を知ることが重要です。心理的な負担で退去していた場合、あなたも同じような理由で退去する可能性が高いでしょう。心理的な負担を避け、資産価値の損失を防ぐためにも、記載内容や退去理由に注意が必要です。
ゴミ置き場が汚い物件
ゴミ置き場の汚れは賃貸物件の衛生環境を象徴しており、管理人や運営会社の質や対応が悪いことが予想されるため避けましょう。
- ゴミが散乱している
- 不快な臭いが立ち込める
- 害虫が発生しやすい
このような状態の物件は衛生面でのリスクが高く、総合的な品質に欠ける恐れがあります。快適な住環境を求めるならば、ゴミ置き場の衛生状態にも細心の注意を払いましょう。
北向きの物件
北向きの物件は採光面での不利さから、借りない方が良い物件とされています。日中の自然光が直接入りにくいため部屋が暗く感じ、住環境において快適さを損なう原因となりかねません。
日がささなくても生活はできますが、日の光を浴びれないことは想像以上に精神面に作用します。入居を避けられる分家賃が安いというメリットがありますが、特別な理由がない限り北向きの物件は避けるのがおすすめです。
治安が悪い地域の物件
住まい選びにおける大きな懸念点のひとつは、治安の良否です。治安が悪い地域にある物件は、住環境への影響が甚大であるためです。
治安が悪い地域では騒音や犯罪のリスクがあり、日常生活における安心感が著しく低下します。騒音や不安から十分な睡眠が取れなければ、体調を崩すリスクも高まります。
快適な生活のためにも、物件選びは治安の良さを重視しましょう。
事故物件を見分ける方法とは?
賃貸物件を探す際、事故物件を避けたいなら、以下の方法が有効です。
- 事故物件チェックリストで調べる
- 不動産屋へ確認
- 必ず内見する
順番に見ていきましょう。
事故物件チェックリストで調べる
事故物件を見分ける際には「事故物件チェックリスト」が非常に有効なツールです。このチェックリストには、以下のような潜在的なリスクを把握するための要点がまとめられています。
- 物件で発生した事件や事故の有無
- 原状回復の状況
- 過去の入居者の情報
そのほか近隣住民に話を聞いたりインターネットでの事故歴の検索などを行い、チェックリストに記載された情報を確認するのも有効です。事故物件の見分け方として効果的であり、安心して物件を借りるための重要なステップの一つと言えるでしょう。
不動産屋へ確認
不動産屋への確認は、事故物件を見分ける手段として最も信頼性が高い方法の一つです。物件を紹介された際、素直に「この物件は事故物件ですか?」と直接尋ねることが重要です。
不動産業者は宅地建物取引業法に基づき、過去にその物件で「死亡事故や殺人などの事件・事故」が起きていた場合、事実を告知する義務があります。基本的に不動産業者側から教えてくれますが、不安があるなら直接聞くのが確実です。
また、合わせて前の入居者の異動理由や物件の入替頻度についても質問するのも有効です。もし異常な頻度や曖昧な回答だった場合は、事故物件の恐れがあるため注意しましょう。
必ず内見をする
内見は物件選びにおいて重要なプロセスです。特に事故物件を見分ける際には、現地の雰囲気や細かい状態を確認することが不可欠です。
内見時には、以下のような事故物件の兆候を見逃さないよう慎重に観察しましょう。
- 異常に低い家賃
- 不自然なリフォーム
- 周囲の住人の反応など
不審に感じる点がありましたら、不動産業者に直接確認するか入居を避けるのが無難です。
実際の体験談から学ぼう
実際に事故物件に住んだ人々の体験談を見ると、生活への影響は計り知れないものがあります。ある入居者は、夜間に不可解な物音に悩まされ、結果的に睡眠不足で日常生活に支障が出たと語ります。
以下2つの体験談から、事故物件の特性やリスクについて理解しましょう。
都心や人気の住宅地に相場より安い価格で住めた
私が都心の人気住宅地で見つけたのはは、明らかに市場相場より安い物件です。当初疑問に思いつつも、家賃の安さに魅力を感じて契約に踏み切りました。しかし後になって、その物件が事故物件だったことが判明します。
この体験から、価格が安く設定される背景には、過去に起きた不幸な事件や事故が隠されている恐れがあることを知りました。。事故物件の可能性を考慮し、価格だけでなく物件の過去にも目を向けようと思いました。
不可解な事が起こった
私は静かな住宅街にあるアパートを借りました。しかし引っ越して数週間後、不可解な現象に悩まされるようになったのです。
具体的には「夜中に突然水道の蛇口が勝手にひねられる音がする」「物品が自分の記憶とは異なる場所に移動している」などです。
一番衝撃的だったのは、ある夜壁から誰かの嗚咽のような声が聞こえてきたことでした。これらの現象は、事故物件としての過去が明らかになってからも続きました。
事故物件に住む際の注意点
事故物件に住む前には、契約更新時の家賃変動を把握することが重要です。多くの事故物件は初期の家賃が安価に設定されていることが多いですが、更新時には通常の物件並みに戻る場合もあります。
またインターネットで物件情報を確認し、過去の事件に関する詳細や現状を理解しておくことが不可欠です。物件に残る事件の痕跡やそれに関連する精神的ストレスは、入居する上で深刻な影響を及ぼす可能性があります。
これらのリスクについて、詳しく解説します。
契約の更新時に家賃が上がる可能性がある
事故物件を借りる際は家賃面での利点が注目されがちですが、契約の更新時には家賃が上がる可能性があります。
通常、事故物件の初期家賃は、その過去に起きた出来事を理由に市場価格よりも低く設定されることが多数です。しかし物件の契約更新時に、不動産市場の状況や物件の需要に応じて、家主が家賃を見直し上昇させるケースがあるのです。
契約時には将来の家賃更新の条件を確認し、可能な家賃上昇率について明記された条項があるかどうかを慎重にチェックすることが重要です。
事件の痕跡が残っている場合がある
事故物件は過去に犯罪や事故が発生した物件を指し、場合によっては事件の痕跡が目に見える形で残っていることがあります。具体的には、以下のようなものです。
- 壁についた不自然な染み
- 修復されたが完全には隠しきれない痕跡
- 異常な臭いがある場合な
これらの痕跡は精神的ストレスの原因となることがあり、毎日の生活に不快感や不安を与える可能性があります。事故物件を選ぶ際は、このような環境が心理に与える影響を十分に考慮しましょう。
Q&A
借りてはいけない物件を見分けるためには、他にも知っておくべきことがあります。以下よりQ&A形式で解説します。
事故物件かどうか調べる方法は?
事故物件かどうかを確認するには、不動産情報サイトのフィルターや物件詳細ページで「事故物件」などの言葉を注意深く探しましょう。内見時には「異様な値引きや不自然な間取り変更」「管理人や近隣住民の反応」などを観察するのも大切。
また情報公開請求や、オンラインの事故物件データベースを利用するという手もあります。これらのチェックリストに沿って事故物件を見極め、安全な物件を行いましょう。
孤独死で事故物件になるのは何日後ですか?
事故物件の定義は明確には決まっておらず、判断基準は曖昧です。死亡が確認されて数日で腐敗が進むため、数日経過で事故物件として取り扱われることが多数です。
「借りる人が抵抗を感じるような事情があれば事故物件」という考え方もありますが、人によって捉え方は異なるため法定するのが難しい面もあります。
明確な基準はないですが、孤独死から数日が経っているなら事故物件と考えて良いでしょう。
まとめ
本記事では事故物件を中心に「絶対に借りてはいけない物件」の特徴と避けるべき理由を解説しました。もし事故物件を借りる場合には、リスクを考慮した上で慎重に検討することが大切です。必須の注意点を詳細に解説し、賃貸サイトでの物件選びにおけるポイントを提供しています。この記事の内容を参考に、安全な賃貸選びにつなげてみてください。
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