仲介に出してはいるもののなかなか土地が売れず、困っているのではないでしょうか。また、売れない土地を放置していると、税金や管理費用がかかったり、子どもの負担になったりするリスクもあります。
そこで本記事では、仲介で売れない土地でも買取可能な専門業者を5つ紹介します。高く売るコツも解説するので、なかなか売れない土地を少しでも早く、より高値で売却したい方は参考にしてください。
この記事で分かること
ここに文章
- 売れない土地を確実に手放したいなら買取業者がおすすめな3つの理由
- 仲介で売れない土地でも買取可能なおすすめの業者5選
- 売れない土地を買取業者に少しでも高く売るコツ3選
売れない土地を確実に手放したいなら買取業者がおすすめな3つの理由
売れない土地を確実に手放したいなら、仲介よりも買取業者がおすすめです。理由としては、以下の3つが挙げられます。
買取業者に依頼するメリットを理解したうえで、売れない土地を相談してみましょう。
仲介より圧倒的に早く買い取ってもらえるから
買取業者の最大のメリットは、相談から買取までのスピード感です。仲介業者に依頼した場合、買い手が見つかるまで1〜3ヶ月、場合によっては数年かかる場合も多くあります。
しかし、買取業者であれば、最短1週間で現金化が可能です。これは、買取業者が直接土地を買い取るため、買い手を探す必要がないからです。時間がない、すぐに現金が必要だという方には、このスピード感は大きな魅力となるでしょう。
契約不適合責任を負わないで済むから
「契約不適合責任」とは、売却した土地に瑕疵(欠陥)があった場合、売主が買い主に対して負う責任のことです。たとえば、土地の境界線が不明確だったり、地中に埋設物があったりした場合、買い主から損害賠償を請求される可能性があります。
しかし、買取業者に売却する場合は、この契約不適合責任を負う必要がありません。これは、買取業者が土地の状態を把握したうえで買い取るためです。売却後のトラブルを避けたい、安心して土地を手放したいという方は、買取業者に依頼すると良いでしょう。
売却にかかる費用が安く済むから
仲介業者に依頼して土地を売却する場合、仲介手数料や広告費などのさまざまな費用が発生します。これらの費用は、売却価格の3%〜5%に及ぶケースもあり、大きな負担となります。
一方、買取業者に売却する場合は、仲介手数料は発生しません。また、広告費も買取業者が負担するため、売主の費用負担は大幅に軽減されます。少しでも費用を抑えたい、手元に残るお金を増やしたいという方には、買取業者がおすすめです。
【高確率】仲介で売れない土地でも買取可能なおすすめの業者5選!
仲介で売れない土地でも高確率で買い取ってくれるおすすめの買取業者は、以下の5つです。
各業者の特徴や強みを比較し、自分のニーズに合った業者を見つけていきましょう。
株式会社 Next age
株式会社Next ageは首都圏に店舗を構えていますが、全国の物件に対応している買取業者です。空き家の売買・仲介・不動産管理・賃貸・リフォームなどをメインにおこなっており、これまでの実績数も豊富です。
また、各士業との密接な連携があるため、トラブルなく安心して買取を進めてくれます。さらに、物件の買取だけではなく、修復や清掃、不用品の回収まで対応可能であるため、物件買取に必要なすべての工程を任せられる点も大きな魅力でしょう。
売却時の手間を軽減したい方は、一度株式会社Next ageに相談してみると良いでしょう。
株式会社Alba Link
株式会社AlbaLinkは、全国対応の不動産買取業者です。特に事故物件や訳あり物件、古い物件などの他店では買取が難しい物件の買取に優れています。
また、最短12時間査定というスピード感のある買取が特徴的で、さまざまな手続きを1つの窓口で対応してもらえる点も魅力です。
査定・仲介に関する手数料が完全に無料で依頼できるため、費用を抑えたい方は、株式会社AlbaLinkに相談してみると良いでしょう。
株式会社クランピーリアルエステート
株式会社クランピーリアルエステートは、不動産買取に特化した業者です。中でも再建築不可物件や共有名義不動産など、訳あり物件の買取実績が豊富です。
また、1,000を超える1200もの士業たちと連携しているため、複雑な物件でもトラブルなく、スムーズに買取を進めてくれます。問題を抱えた土地で、他店では難しいと断られてしまった物件を持っている方は、一度相談してみると良いでしょう。
イエチカドットコム株式会社
イエチカドットコム株式会社は、宅地以外の土地の買取にも対応している不動産買取業者です。たとえば、農地や急傾斜の山林などの他店では売れにくい物件でも、高確率で買い取ってくれます。
山奥の土地や農地、山林などの買い手が見つからない物件を売却したい方は、イエチカドットコム株式会社に依頼してみると良いでしょう。
株式会社フレキシブル
出典:株式会社フレキシブル
株式会社フレキシブルは、さまざまな不動産買取に対応している買取業者です。日本全国の物件に対応しており、これまでの買取件数は100棟を超えています。
また、宅地建物取引士などと連携しているため、最短即日での査定回答に対応しているのがポイントです。すぐにでも物件を売却して現金化したい方は、株式会社フレキシブルに依頼すると良いでしょう。
売れない土地を買取業者に少しでも高く売るコツ3選
売れない土地を買取業者に少しでも高く売るためのコツは、以下の3つです。
これらのコツを実践することで、より高値での売却が期待できるでしょう。
複数社で見積もりを比較する
買取業者の査定額は、業者によって異なる場合があります。そのため、複数の業者から見積もりを取って比較することが重要です。業者によって得意な土地の種類やエリアが異なるため、比較することで売却したい土地に合った業者を見つけられます。
また、複数者の査定額を比較することで、相場を把握し、交渉の材料にすることも可能です。複数社で見積もりを比較し、より高値で買い取ってくれる業者を見つけましょう。
買取実績が豊富な業者を選ぶ
買取実績が豊富な業者は、経験豊富で信頼性が高いと言えます。さまざまな土地の買取経験があるため、土地の状態に応じた適切な査定額を提示してくれる可能性が高いです。
業者を選ぶ際は、ホームページや口コミなどで買取実績を確認すると良いでしょう。
見積もりの内訳を尋ねて可能なら価格交渉する
見積もりを受け取ったら、その内訳を詳しく確認しましょう。内訳を尋ねると、不明瞭な費用が含まれていないか、適正な価格設定になっているかを確認できます。たとえば、以下のようなものが挙げられます。
- 諸経費
- その他費用
- 修繕費
- 清掃費
- 広告費
また、内訳を把握することで、価格交渉の材料にすることも可能です。複数の査定額を提示したり、相場を把握したうえで交渉に臨んだりすることで、査定額アップの可能性を高めるでしょう。
専門の業者でも買取しづらい土地の特徴7つ
買取業者は、さまざまな土地を買い取ってくれますが、中には専門業者でも買取が難しい土地も存在します。ここでは、買取が難しい土地の特徴を7つ紹介します。自分の土地が買取が難しい特徴に該当する場合は、売却前に対策しておきましょう。
立地条件が悪い
以下のような立地条件が悪い土地は、需要が低く、買取が難しい場合があります。
- 駅から遠い
- 周辺環境が悪い
- 通りに面していない
- 幹線道路や線路に面している
- スーパーやコンビニなどが近くにない
上記の条件に当てはまっていても、悪いの基準は業者によって異なり、周辺環境が悪くても買い取ってくれる可能性もあります。また、買取実績が多い業者は、売れにくい土地でも新しい需要を見つけてくれるかもしれません。
一つの業者で断られたからと言って諦めずに、複数の業者に査定を依頼してみましょう。
新たな建築や建て替えができない
再建築不可の土地や、容積率・建ぺい率が低い土地は、利用価値が制限されるため、買取が難しい場合があります。また、担保としての価値も低くなり、買主が購入時に住宅ローンを組めないので、たとえ購入希望者がいたとしても売買契約に至らないケースも多いです。
しかし、用途によっては需要がある場合もあるので、訳あり物件に詳しい業者に依頼してみると良いでしょう。
土地が広すぎる
広すぎる土地は、なかなか買い手が見つからないケースが多いです。管理費用や固定資産税が高額になるため、余分な費用がかかってしまうからです。
しかし、分割売却や用途変更など、売却前にできる対策もあります。専門業者に相談し、最適な方法を検討しましょう。
軟弱地盤や傾斜地にある
軟弱地盤や傾斜地にある土地は、一般の個人には売れにくいです。軟弱地盤や傾斜地は、そもそも建築しづらいため、工事費用が高くなってしまいます。また、建物が傾くことで一方の壁に負担が生じ、亀裂が入る危険性もあるでしょう。
しかし、地盤改良工事や造成工事を行うことで、これらの問題を解消できる可能性があります。専門業者に相談し、費用対効果を検討しましょう。
土地の境界が不明瞭である
土地の境界が不明瞭な場合、なかなか買い手は見つかりません。隣地との境界が確定していない土地を購入した場合、隣地所有者とトラブルが発生する可能性もあるでしょう。
そのため、土地の所有者は、事前に境界の確定を済ませてから買い手を探すのが一般的です。ただし、土地の境界を確定するには境界確定測量を行う必要があり、数十万円以上もの費用や手間がかかるケースもあります。
しかし、専門の不動産買取業者に直接売却すれば、これらの費用や手間は不要です。境界が不明瞭な土地を売却したい方は、専門の不動産買取業者に直接買い取ってもらうと良いでしょう。
市街化調整区域内にある
市街化調整区域は、市街化を抑制するための区域であり、以下のような建築制限があります。
- 新たな建築物の建設ができない
- 開発行為ができない(増築、大規模なDIY)
- 既存の建築物の用途変更
- 建築物の規模や高さ
また、市街化調整区域にある土地は担保としての価値が低いと金融機関から判断されて、買主がローンを組めないケースも多いです。
扱いづらいため市街化区域にある土地と比べると坪単価は安いですが、なかなか売れないのが現状です。
売り出し価格が高すぎる
周辺の土地の売買価格よりも高すぎる金額で売り出してしまうと、なかなか買い手は見つかりません。また、査定額と売り出し価格に大きな乖離がある場も、買い手がつきにくいでしょう。
土地を売るためには、適正な価格設定が重要です。複数の業者で査定額を比較する中で、適正価格を判断していきましょう。
売れない土地を放置し続ける3つのリスク
売れない土地は放置し続けると、以下のようなリスクが生じる可能性があります。
将来にわたって家族の負担になる可能性もあるため、早急に対策する必要があります。
固定資産税の支払いが発生する
土地を所有している限り、毎年固定資産税の支払いが発生します。売却しない限り支払いは続くため、何十年も放置していると莫大な費用になってしまいます。一般的に「土地の固定資産税=課税標準額×1.4%」です。※
※ 課税評価額は、公示価格の約60〜70%とされています。
そのため、公示価格が2,000万円の場合、課税評価額は1,200〜1,400万円となり「固定資産税=1,200〜1,400万円×1.4%=16.8〜19.6万円ほど」になる計算です。
また、固定資産税を滞納すると延滞金が課せられたり、最悪の場合、財産を差し押さえられたりする可能性もあるでしょう。
管理不足で近隣から損害賠償を請求されるリスクがある
土地を放置すると、雑草が生い茂ったり、不法投棄の温床になったりする可能性があります。これにより、近隣住民とのトラブルに発展し、損害賠償を請求される可能性もゼロではありません。
普段使わない土地でも放置せず、定期的な管理をおこなっていきましょう。
将来的に子どもの負担になる可能性がある
売れない土地を放置していると、将来的に子どもの負担になる可能性があります。あなたが亡くなった後、土地は子どもに相続されます。
しかし、子どもにとって価値の低い土地は、大きな負担になりかねません。たとえば、相続争いの原因となったり、子どもが土地の管理や売却に苦労したりする可能性もあるでしょう。子どもに迷惑をかけないためにも、生前に土地の問題を解決しておくことが重要です。
売れない土地に関するよくある質問3つ
ここでは、以下のような売れない土地に関するよくある質問と、その回答について紹介します。
売れない土地に関する疑問を解消していきましょう。
売れない土地を相続放棄したらどうなりますか?
相続放棄とは、相続によって得られる財産だけではなく、借金などのマイナスの財産も一切受け継がない手続きです。もし、相続放棄をすると、あなたは土地の所有権を失い、次の相続人に無条件で相続権が移ります。
さらに、次の相続人も相続放棄をした場合、最終的には国庫に帰属します。
古家付きの土地でも買い取ってもらえますか?
古家付きの土地でも、買取業者によっては買い取ってもらえます。しかし、古家の状態によっては解体費用が発生し、査定額から差し引かれる可能性があります。古家付きの土地を売却する場合は、解体費用を含めた査定を依頼しましょう。
「どんな土地でも買います」と謳う買取業者はやめた方が良いですか?
「どんな土地でも買います」と謳う買取業者は、おすすめできません。誇大広告を掲げる業者は、悪徳業者の可能性があるからです。たとえば、査定額を不当に低く見積もったり、高額な手数料を請求したりするケースもあるかもしれません。
信頼できる業者を選ぶためには、複数の業者から見積もりを取り、比較検討すると良いでしょう。
まとめ
この記事では、売れない土地を所有している方に向けて、買取業者を利用するメリットや高く売るコツ、放置した場合のリスクなどを解説しました。買取業者は、仲介業者よりも早く、より費用を抑えて土地を売却できる点が大きなメリットです。
なるべく早く現金化したい、売却費用を抑えたいと考えている方は、一度専門の買取業者に相談してみると良いでしょう。
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